ノーベル化学賞 を取られた鈴木章さんの記者会見をTVで見たとき、
何度か出てきた「偶然」「幸運」という言葉が気になっていました。
科学者は「必然」を信じて研究を進める・・・という先入観があったからです。
その後、教育に関するTV番組に鈴木氏が出られたとき、
座右の銘として「セレンディピティ」という言葉が紹介されました。
そうか、鈴木氏の言われた「偶然」「幸運」って、これなのか・・・。
serendipity (英語) : 思わぬ発見をする才能、掘出し物を見つける才能
などと辞書にはあり、WEB上の百科事典「ウィキペディア」にはこうあります。
セレンディピティは、何かを探しているときに、探しているものとは別の
価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。何かを発見した
という「現象」ではなく、何かを発見をする「能力」を指す。平たく言えば、
ふとした偶然をきっかけに閃きを得、幸運を掴み取る能力のことである。
なるほど。そういう能力なのか。
「何かを探しているときに」とあるので、何もしないのに転がり込む幸運
というより、「人事を尽くして天命を待つ」に近いようです。
だからボーっとしていてはダメ。常にアンテナを張っていないとね。
以下は、昨年の3月、新聞に載せた中央予備校の広告の一部です。
金沢大学医学保健学域医学類に合格した、浅野由希さんへの言葉です。
浅野さん、合格おめでとう。いつも夜9時の閉館時間まで予備校で勉強している
あなたの姿を印象深く覚えています。途中で倒れないかと、私たちみんな心配して
いましたよ。でも、よかった、よかった。大学受験は受験料さえ払えば誰でも受け
られるわけなので、そのこと自体はチャンスではありません。そこに至る準備が
きちっとなされているか、これが問題なんですね。あなたはそれをやった。だから、
2月25・26日はあなたにとってチャンスとなり得たわけです。フランスの生化学者・
細菌学者であったルイ・パスツール(1822-1895)はこんな言葉を残しているそうです。
「チャンスは、準備された心に舞い降りる」。そのチャンスを
あなたは見事につかまれました。さあ、もっと大きなチャンスに向けて、
新たな準備が始まりますね。浅野さんが立派な医師になられることを、
教職員一同、願っています。
受験生諸君、その日を夢見て精一杯の準備をしよう。
そして、心静かに耳を澄ますと、聞こえてくる・・・天命!
このブログに関するご意見・ご質問などは、こちらまでどうぞ。
t-fujita@te.urayama.ac.jp