こんにちは。いけがみです(^0^)v
今回の問題はいかがでしたでしょうか?以下解答・・・の前に。
まずは、もう一度問題をご覧下さい。
【問題】
①以下の三首の歌に使われている形容詞の特殊用法を指摘し、注意しながら訳しなさい。
②2、3の歌の修辞法についてそれぞれ説明しなさい。
1 秋の田の 仮庵の庵の 苫をあらみ
我が衣手は 露に濡れつつ
天智天皇
2 風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ
くだけてものを 思ふ頃かな
源 重之
3 瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
われても末に あはむとぞ思ふ
崇徳院
この三首の歌に共通の形容詞の特殊用法は 傍線が引いてあるところ。
→ 「A+(を)+B+み」の構文。A=名詞 B=形容詞の語幹(活用してもそのままの部分) となります。
訳は「AがBなので」という意味。原因・理由を表す語法です。
1の歌では「苫をあらみ」=苫が粗いので、となり、2は「風をいたみ」=風が強いので、3は「瀬をはやみ」=流れが早いので、というふうに各々訳します。
ちなみに「あらみ」は「粗し」の語幹+「み」、「いたみ」は「痛し」の語幹+「み」、「はやみ」は「早し」の語幹+「み」です。
さっそく訳。
1 秋の田のそばにある仮小屋の屋根に葺いた苫の編み目が粗いので、私の衣の袖は露に濡れていくばかりだ。
2 風が激しいので、岩を打つ波が自分ひとりだけであたって砕け散るように、私だけが心も砕けるばかりにあなたのことを思って悩むこのごろであるなあ。
3 川の流れが早いので、岩に堰き止められる滝川の急流が、二つに分かれてもまた最後には一つになるように、恋しく思っているあの人と今は別れても、また逢うだろうと思う。
次は、②修辞法について。
2、3に用いられているのは・・・。
2→初句から「岩うつ波の」までが序詞(じょことば)。「くだけて」 を導き出しています。
3→初句から「滝川の」までが序詞(じょことば)。「われても」を導いています。
ちなみ序詞とは・・・イントロ。
ある語句を導き出すための飾りの語句。多くは七音以上。詠み手の創作です。よく似た性質を持っているのは「枕詞」 (まくらことば)ですが、これは四音か五音で定型。たとえば
あかねさす→紫 ひさかたの→光 ぬばたまの→黒 あまざかる→ひな
などなど。(ちなみに枕詞1つにつき、一語が対応するわけではありません)特定の枕詞が特定の語を導きます。
「枕詞」については、大学合格マガジン「我楽多 2008 №2」にもいささか触れていますのでご覧になって下さいね~♪
ではではまた(^0^)/